Newsletter     かきざわ整体院 Sep 2016
久しぶりのNewsletterです。今回は「9月病」についてお話しします。
毎年この時期、9月になると多くの方が感じる身体の不快や心の不安感を感じる状態が「9月病」です。
夏の疲れが原因とされています。
同じ様な言葉で「5月病」があります。こちらは、春からの環境の変化が原因で起こる症状です。
9月病は、環境が変わる春頃からそして暑い夏を経過し体力の消耗や気持ちのストレスが原因で身心に不調をきたすことが原因です。
症状は多々ありますが代表的な症状としては、無気力、物事に集中できない、食欲不振、強い不安感、イライラ、焦り、不眠などです。
初秋の候、入眠に時間がかかったり(入眠困難)、睡眠途中で起きてしまったり(中途覚醒)、いつもよりも早く目覚めてしまったり(早朝覚醒)といった内容も当てはまります。症状が強く出ると、一時的にうつ病や適応障害の診断を受けることもあります。
しっかりと対策や回復を心掛けたいものです。
9月病の改善には大きく2つの事柄の改善を心掛けると効果的です。
一つは、「ストレスの改善」 二つ目は「生活習慣」の改善です。
ストレスの改善は、当たり前ですがストレスを解消すること、癒やすことです。
心の緊張は身体がリラックスすることでほぐれることもあります。
まずは、整体で疲れた身体をリラックスさせることも、とても効果的な手段といえます。
気持ちが良いという感覚はそのままリラックスにつながるからです。
他には、帰宅したらスマートフォンなどの便利なデバイスすべてから離れることです。
強い光や、文字を追う、ゲームにより速い画面を目で追う(脳を必要以上に疲れさせる)事を止めましょう。交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、より一層イライラしたり入眠困難の原因になります。
さて、2つめは生活習慣の改善です。
身体を温め、セロトニンを増やし、質の良い睡眠を確保することです。
多くの皆様が経験する睡眠ストレスについて記したいと思います。
不眠の原因の多くはストレスです。できるだけその日のストレスはその日のうちに対処を心掛けましょう。例えば就寝2時間前の半身浴も一つの方法です。自分の気持ちが良いと思うお湯の温度から一度低い温度のお湯にゆっくりとつかります。
40度がいつもの温度であれば39度のお湯を用意します。
あまり長くならない程度に入浴します。およそ15分から20分位が目安です。
入眠前の読書や静かな音楽、呼吸法やストレッチも効果的です。一度お試し下さい。

そして休日は寝過ぎず平日同様に起床すること、翌日が休日だからといって夜更かししない事も大切です。
人の覚醒は、起床後に太陽の光を浴びる事で、目覚めます。
休日にいつもの疲れを解消しようと遅くまで寝ていることは逆効果です。
睡眠と覚醒はバランスが大切です。いつもと変わりない時間帯に起床してどうしても眠いときはお昼寝が良いでしょう。要するにいつまでもウダウダ、だらだらせずにスパッと起床することです。
〇ややうつ傾向にある場合は  セロトニンの効果を促すと改善する事もあります。(あくまでも軽い場合です)通常使用される抗うつ薬には、脳内のセロトニンを増やす働きがあります。脳のセロトニン神経は気持ちを穏やかに保ち、うつ気分特有の落ち込み感等に効果的です。9月病ではセロトニン不足が懸念されます。対策としてはセロトニンの原料となるトリプトファン摂取することです。
トリプトファンは、必須アミノ酸の一種です。摂取には牛乳や乳製品、豆・豆製品、バナナ、アボカド、肉類、スジコ、タラコに比較的多く含まれこれらから摂ることをお勧めします。先ず朝、バナナ+牛乳からでもOKです。
朝トリプトファンを摂取することは、夜、睡眠ホルモンのメラトニンに変わりますのでトリプトファン摂取は一石二鳥の効果と言えます。

全て実行することは難しいので、できることから一つずつ心掛けて下さい。
日々の積み重ねがご自身の健康へつながります。
うつ症状については、私のもう一つの専門分野であります心理学の立場でアドバイスができます。
いつでもお問い合わせ下さい。

参考文献          
All About 健康・医療サイト
STRESS FREE NAVIサイト