新型コロナウイルス感染症 知っておくべきこと  かきざわ整体院  2020年2月29日
今回の記事は、日本経済新聞電子版・東北医科薬科大学HPの内容を要約しています。
がん・感染症センター東京都立駒込病院感染症科部長の今村顕史さんに、私たちはどんな心構えで、どんな対策を行えばいいのかアドバイスしていただいた。
2020年2月21日時点の情報(日経新聞電子版より)

受診・相談の目安は「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上」
現在、新型コロナウイルスに感染しても、その多くは軽症で回復し、致死率は2%程度。
ただし、高齢者などでは多くの重症者も見られる。
感染拡大を防ぐには、手洗い、症状がある場合はマスクの着用、自宅療養など日常的な予防の徹底が重要である。軽症例も多いことから、本人も気づかないで感染を広げる可能性がある。

感染の疑いや不安があれば、「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」を参考に、「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」に連絡する。
新型コロナウイルスは、現在その多くは軽症で回復し致死率は2%程度
散発的な地域流行が起こり始めているが、さらなる拡大が懸念される。初期症状は風邪と区別がつかない症状が多く気づかぬうちに感染が広がる可能性もある。
〈相談・受診前に心がけること〉
発熱などの風邪症状が見られるとき
①外出を控える。 ②毎日、体温を測定して記録する。

〇不安にならないために、私たちが知っておくべきことは何か。
重要なのは、感染しても多くは軽症で回復していること。WHOの報告では80%以上は軽症で、致死率は2%程度となっている。診断されていない軽症例や無症状の例も考慮すると、致死率はさらに低い可能性もある。他方、解析結果では高齢者を中心に約14%が肺炎などの疾病を併発し、内約5%が呼吸困難や多臓器不全など重篤な症状を持つ。
新型コロナウイルスの感染ルートは、咳(せき)やくしゃみによる「飛沫感染」とウイルスの付いたものに触れた手で目・鼻・口の粘膜に触れる「接触感染」が中心。
判断の目安は、咳・倦怠感・発熱などである。

感染の疑いがあれば「相談・受診の目安」を参考に
風邪と新型コロナウイルス感染症の区別は?
軽症では、咳や鼻水、37.5度程度の発熱が見られ風邪と見分けがつきにくく、花粉症の鼻炎症状にも似ている。
インフルエンザの場合は、急に高熱が出たり、関節痛や筋肉痛が伴ったりするので、新型コロナウイルス感染症との区別がしやすい。しかし、軽症では正確に判断するのが困難である。
☆風邪と同様の症状があり、新型コロナウイルスの感染に不安を感じた場合には、何を基準にして医療機関の受診を検討すればいいのか。
相談する目安は
① 風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いている。
② 解熱剤を飲み続けなければならない場合。
③ 強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合。

☆早めの相談が勧められる人は
以下の人は重症化しやすいため、受診目安の症状が2日程度続いたら相談を
① 高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)の基礎疾患がある。
② 透析を受けている。
③ 免疫抑制剤や抗がん剤を使用している。

☆家庭での対策・・・(東北医科薬科大学HP 市民向け感染予防ハンドブックより抜粋)
咳エチケット・手洗い・手指消毒・環境消毒・換気

<環境消毒> 家族がよく触れる場所を消毒する。(希釈した漂白剤も有効)
1日1~2回、手のよく触れるところを、薄めた漂白剤(0.02%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液)または、アルコールを含んだティッシュで拭く。後、水拭きする(防錆対策)

<換気> 感染症の伝播(うつる)を防止
ウイルス量を下げるため部屋の換気を行う。日中は2~3時間ごとに換気する。

<空間>症状がある家族とは部屋を分ける。
症状がある家族の部屋は換気ができる部屋にする。罹患者及び同居人は手洗い、消毒を心掛け、同じ部屋で目安1~2メートル以内で接するときは、互いにマスクを使用する。

【消毒液の作り方】
塩素系漂白剤を1Lの水に原液5mLを攪拌(かくはん)して使用する。(原液濃度5%、使用濃度0.02%)
5mLはペットボトルのキャップ1/2が目安。

引用・参考サイト  日本経済新聞電子版 医療・健康サイト
東北医科薬科大学HP 感染予防ハンドブック

<追記 2020/02/28 00:45>「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」を発刊しました